「新NISA成長投資枠の使い方が分からない」「つみたて投資枠と何が違うの?」と悩んでいませんか。年間240万円まで投資できる成長投資枠ですが、自由度が高い分、何を買えばいいか迷いますよね。
この記事では、投資歴6年の会社員が実践している新NISA成長投資枠の使い方を解説します。つみたて投資枠との使い分けや、具体的な銘柄選びの考え方を失敗談も含めてお伝えします。
結論:成長投資枠は「つみたて枠の補完」として使うのが基本
- つみたて投資枠を最優先で埋めてから成長投資枠を検討する
- 成長投資枠では米国株ETF・高配当株・個別株など選択肢を広げる
- 最初は無理せず、つみたて投資枠と同じ銘柄でもOK
新NISA成長投資枠の基礎知識
新NISAには2つの投資枠があります。
つみたて投資枠は年間120万円まで、金融庁が認めた投資信託のみ購入可能です。一方、成長投資枠は年間240万円まで。個別株やETF(上場投資信託)、REITなど幅広い商品に投資できます。
両方合わせて年間360万円まで投資でき、生涯投資枠は1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)です。
「自由度が高い=迷いやすい」のが成長投資枠の特徴です。だからこそ、明確な使い分けの基準を持つことが大切になります。
新NISA成長投資枠の使い方|3つのステップで考える
ステップ1:つみたて投資枠を優先する
まず大前提として、つみたて投資枠の年間120万円を使い切ることを最優先にしましょう。
つみたて投資枠で買える投資信託は、金融庁の厳しい基準をクリアした商品だけ。手数料が安く、長期投資に適した銘柄が揃っています。
私自身も、毎月10万円(年間120万円)をつみたて投資枠で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に積み立てています。
「成長投資枠の方が投資額が大きいから先に使うべき?」と考える人もいますが、それは間違いです。投資の世界では「シンプルな方が失敗しにくい」が鉄則ですから。
ステップ2:投資目的を明確にする
成長投資枠を使う前に「何のために使うのか」を決めましょう。
目的によって選ぶべき商品が変わります。以下の表を参考にしてください。
| 目的 | 向いている投資先 | 例 |
|---|---|---|
| つみたて枠の補完 | 全世界株・米国株インデックスファンド | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
| 分散投資の強化 | 米国株ETF・債券ファンド | VTI、楽天・米国高配当株式 |
| 配当収入の獲得 | 高配当株ETF・個別高配当株 | 日本高配当株ETF、通信株 |
| 個別株への挑戦 | 応援したい企業の株 | トヨタ、三菱UFJ など |
私の場合は「つみたて枠の補完+米国株への追加投資」が目的です。つみたて投資枠で全世界株を買っているので、成長投資枠では「VTI(米国株全体に投資するETF)」を購入しています。
ステップ3:無理のない金額から始める
成長投資枠は年間240万円まで使えますが、最初から満額を使う必要はありません。
私も最初の1年は、成長投資枠で月3万円(年36万円)だけ投資しました。つみたて投資枠と合わせて月13万円の積み立てでしたが、生活には全く影響がありませんでした。
「枠を使い切らないともったいない」という気持ちは分かります。でも、無理して投資額を増やして生活が苦しくなり、途中で売却するほうがよっぽどもったいないです。
余裕ができてから徐々に増やしていけば大丈夫ですから。
つみたて投資枠との使い分け|実践的な考え方
新NISA成長投資枠の使い方で最も悩むのが「つみたて投資枠とどう使い分けるか」です。
私が実践している使い分けは以下の通りです。
つみたて投資枠(月10万円)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 完全放置で積み立てるコア部分
- 世界中の株に分散投資
成長投資枠(月3万円)
- VTI(米国株ETF)
- 米国株の比率を高めたい部分
- 配当金も少し出るので楽しみがある
この使い分けのポイントは「コア・サテライト戦略」です。
つみたて投資枠を「コア(核)」として安定運用し、成長投資枠を「サテライト(衛星)」として少しリスクを取ったり、好みの投資をする。こう考えると整理しやすくなります。
「同じ銘柄を両方の枠で買ってもいいの?」という質問をよく見かけますが、全く問題ありません。むしろ初心者ほど、まずは同じ銘柄で始めることをおすすめします。
新NISA成長投資枠で何を買うか|私の実体験
私が成長投資枠でVTIを選んだ理由をお話しします。
もともと私はつみたてNISAで「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を積み立てていました。しかし投資の勉強をするうちに「米国株全体に投資したい」と思うようになったんです。
S&P500は米国の大型株500社に投資する指数ですが、VTIは大型株から小型株まで約4000社に投資できます。より分散が効いているわけです。
ただ、VTIは投資信託ではなくETFなので、つみたて投資枠では買えません。そこで成長投資枠の出番です。
最初は「ETFって難しそう」と思っていました。実際、投資信託と違って「株数単位」で買う必要があり、100株単位ではなく1株から買えるとはいえ、注文方法が少し複雑でした。
しかし、1回やってみたら意外と簡単でした。SBI証券の画面で「VTI」と検索し、「買い注文」を出すだけです。
失敗談もあります。最初に買ったとき、指値注文(価格を指定する注文)をしたのですが、1ドル高く指定してしまい、約定しませんでした。結局、成行注文(価格を指定せず買う注文)に変更して購入しましたが、無駄に1日待つことになりました。
今では毎月自動で購入できる設定にしているので、手間はほぼゼロです。
もう1つ、成長投資枠で「日本の高配当株」を買おうとして失敗した話もあります。
配当利回り5%の通信株を見つけて「これだ!」と思い、10万円分購入しました。しかし買った直後に株価が15%も下落。配当をもらっても損失の方が大きく、結局、数ヶ月後に損切りしました。
この経験から「個別株は難しい」と痛感しました。配当利回りが高いのは「株価が下がっているから」である場合が多いんです。その理由を理解せずに買うと、私のように失敗します。
今は個別株には手を出さず、ETFと投資信託だけに絞っています。
新NISA成長投資枠の使い方でよくある失敗
失敗1:最初から個別株に手を出す
成長投資枠では個別株が買えるため「好きな企業の株を買いたい!」と思う人は多いです。
しかし、個別株は値動きが激しく、1社の業績悪化で大きく損をするリスクがあります。
私の失敗談でも書きましたが、配当目当てで買った個別株で損をしました。個別株は「余裕資金の余裕資金」で、勉強しながら少額で始めるべきです。
最初はインデックスファンドやETFで分散投資を心がけましょう。
失敗2:枠を使い切ろうとして無理をする
「年間240万円の枠があるなら、使い切らないともったいない」という心理は分かります。
しかし、無理して投資額を増やすと、急な出費があったときに困ります。生活防衛資金(生活費の6ヶ月分)を確保してから、余裕資金で投資するのが鉄則です。
私も投資を始めた頃、ボーナスを全額投資に回したことがあります。その後、車の修理費が必要になり、仕方なく投資信託を売却しました。ちょうど相場が下がっていた時期で、損失が出てしまいました。
枠は翌年にも繰り越せませんが、焦る必要はありません。長期で見れば、無理なく続けることの方が大切です。
失敗3:つみたて投資枠を使わず成長投資枠だけ使う
「成長投資枠の方が自由度が高いから、こっちだけでいい」と考える人がいます。
しかし、つみたて投資枠の商品は、金融庁が厳選した優良ファンドばかりです。手数料が安く、長期投資に適しています。
成長投資枠だけを使うと、手数料が高い商品や、リスクの高い商品を選んでしまう可能性があります。
まずはつみたて投資枠を埋めてから、成長投資枠を検討しましょう。
❓ よくある質問
Q1. つみたて投資枠と成長投資枠、同じ銘柄を買ってもいい?
A. 問題ありません。実際、私も最初はつみたて投資枠と成長投資枠の両方で「eMAXIS Slim 全世界株式」を買っていました。無理に違う銘柄を選ぶ必要はなく、慣れてから変更しても大丈夫です。同じ銘柄なら管理もシンプルです。
Q2. 成長投資枠で高配当株を買うのはアリ?
A. アリですが、初心者にはおすすめしません。高配当株は株価が下落しているケースも多く、配当以上に損をするリスクがあります。どうしても買いたいなら、個別株ではなく高配当株ETFで分散投資しましょう。私は個別高配当株で失敗したので、今はETFだけです。
Q3. 成長投資枠の240万円を使い切れなかったらどうなる?
A. 特にペナルティはありませんが、翌年に繰り越すこともできません。ただし、無理して使い切る必要はありません。生活が苦しくなったり、よく分からない商品を買うくらいなら、使わない方がマシです。長期投資は「続けること」が最優先です。
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📌 まとめ
- 新NISA成長投資枠の使い方は「つみたて投資枠を優先してから」が基本です。
- 何を買うかは投資目的を明確にし、無理のない金額から始めましょう。
- 個別株より、まずはインデックスファンドやETFで分散投資がおすすめです。
投資は自己責任で、ご自身の判断で行ってください。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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