証券口座を開く時、「特定口座 源泉徴収ありとなし、どっちを選べばいいの?」と迷いますよね。
私も投資を始めた6年前、この選択で30分以上スマホを持ったまま固まりました。違いがよく分からないまま「とりあえず『あり』」で開設しましたが、後で調べて「会社員の自分には正解だった」と気づいた経験があります。
この記事では、特定口座 源泉徴収ありとなしの違いを、確定申告との関係を中心に整理します。会社員が選ぶべき区分を、実際の失敗例も交えて解説します。
結論:会社員が選ぶべき区分
先に答えを出します。
- 会社員で確定申告が不要な人→「源泉徴収あり」が安全(税金の手間ゼロ・会社にバレない)
- 医療費控除など毎年確定申告する人→「源泉徴収なし」も選択肢(まとめて申告できる)
- 損益通算や繰越控除を使いたい人→「あり」でも自分で申告が必要(誤解が多い)
私は投資歴6年の会社員ですが、すべての口座で「源泉徴収あり」を選んでいます。理由は後で詳しく書きます。
特定口座 源泉徴収ありとなしの基礎知識
特定口座とは何か
特定口座は、証券会社が1年間の売買損益を計算して「年間取引報告書」を作ってくれる口座です。自分で損益を計算する手間が省けます。
対して「一般口座」は全部自分で計算する必要があって、投資初心者にはハードルが高い。私は一般口座を使ったことがありません。
源泉徴収ありとなしの違い
特定口座の中で、さらに2つの区分があります。
| 区分 | 税金の引かれ方 | 確定申告 |
|---|---|---|
| 源泉徴収あり | 利益が出た時点で証券会社が自動で税金を引く | 原則不要(任意で申告も可) |
| 源泉徴収なし | 自動では引かれない | 必須(利益20万円超の場合) |
税率はどちらも同じ20.315%(所得税15.315% + 住民税5%)です。「あり」なら自動で引かれ、「なし」なら自分で申告して納めます。
確定申告が必要になるケース
源泉徴収なしを選ぶと、給与以外の所得(投資の利益含む)が年間20万円を超えたら確定申告が必要です。
源泉徴収ありでも、以下の場合は自分で申告します。
- 複数口座の損益を通算したい
- 損失を翌年以降に繰り越したい
- 配当控除を受けたい
この「申告しなくていい」と「申告できない」の違いを、私は最初誤解していました。
会社員が源泉徴収ありを選ぶべき3つの理由
私が6年間「源泉徴収あり」で運用してきた理由を整理します。
① 確定申告の手間がゼロ
源泉徴収ありなら、利益が出ても証券会社が自動で税金を引いてくれます。年末調整だけで完結するサラリーマンにとって、これは大きなメリットです。
私は2023年に特定口座で約47万円の利益が出ましたが、確定申告は一切していません。証券会社が約9.5万円を源泉徴収し、残りが口座に残りました。
② 会社に副業を疑われるリスクがない
源泉徴収なしで確定申告すると、住民税の金額が変わります。その通知が会社に届くと「給料以外に収入があるのか?」と気づかれる可能性があります。
副業禁止の会社なら要注意です。投資は副業ではありませんが、説明が面倒なのは確か。源泉徴収ありなら住民税も証券会社経由で納めるので、会社の給与天引き額に影響しません。
③ 扶養や社会保険の判定に影響しない
源泉徴収ありで申告しなければ、投資の利益は「合計所得金額」に含まれません。配偶者控除や扶養判定、国民健康保険料の計算に影響しないのです。
これは専業主婦(夫)の方や、親の扶養に入っている方には特に重要です。
源泉徴収なしを選ぶべき人は?
一方で、以下の人は「源泉徴収なし」も検討する価値があります。
毎年確定申告をしている人
医療費控除、住宅ローン控除(2年目以降は年末調整)、ふるさと納税のワンストップ特例を使わない人など、すでに確定申告が必要なら、投資の損益もまとめて申告すれば手間は変わりません。
私の同僚は個人事業主の副業をしているので、「源泉徴収なし」で開設し、毎年まとめて申告しています。
利益が年間20万円以下で収まる見込みの人
給与所得者は、給与以外の所得が年20万円以下なら確定申告不要です。少額で運用するなら、源泉徴収なしでも申告の手間が発生しない可能性があります。
ただし「利益が20万円以下に収まる」予測は難しい。私は2024年8月に1か月で222万円資産が減りましたが、その前月は逆に大きく増えていました。相場は読めません。
税金を後払いにして資金効率を上げたい人
源泉徴収ありだと、利益が出るたびに税金が引かれます。源泉徴収なしなら、翌年3月の申告まで税金を払わずに済むので、その分を再投資に回せる仕組みです。
ただし、申告を忘れたり計算ミスをするリスクと天秤になります。私は「手間<資金効率」と判断し、「あり」を選んでいます。
私が特定口座 源泉徴収ありで運用してきた実体験
私は2019年に投資を始め、最初に開いたSBI証券も楽天証券も「特定口座 源泉徴収あり」で開設しました。
正直に言うと、当時は違いをよく理解していませんでした。ネットで「会社員なら『あり』が無難」と見て、深く考えずに選んだだけです。
2020年コロナショックで損失、翌年に繰越控除を使った
2020年3月、コロナショックで狼狽売りし、約50万円の損失を確定しました。この時、源泉徴収ありでも確定申告が必要だと初めて知りました。
損失を翌年以降に繰り越す「繰越控除」は、自分で申告しないと使えないのです。私は税務署に行き、e-Taxで初めての確定申告をしました。
翌2021年に利益が出た時、前年の損失と相殺でき、約10万円の税金が還付されました。源泉徴収ありでも、申告することで損を取り戻せると学んだ経験です。
2023年〜現在:申告不要のまま運用
2023年11月から本格的に記録を始め、2026年6月までの約2年8か月で総資産は1,307万円から2,671万円に増えました。この間、特定口座での利益も累積しています。
ただし私はNISA(非課税)をメインに使っており、特定口座は全体の17.7%(473万円)です。特定口座で大きく売買していないため、最近は確定申告していません。源泉徴収ありの「ほったらかしで完結」が本当に楽です。
失敗談:NISA枠を使い切る前に特定口座で買ってしまった
2024年、新NISAの成長投資枠(年360万円)を使い切る前に、特定口座で米国ETFを買ってしまったことがあります。
本来ならNISA枠で買えば利益が非課税なのに、特定口座で買うと20%税金がかかります。焦って買い付けボタンを押し、後で「口座区分:特定」の表示に気づきました。
源泉徴収ありだから申告不要なのは便利ですが、そもそもNISA枠を優先すべきだったと反省しています。
ここまで読んで「自分も始めてみようかな」と思った方へ。私も最初は口座を作るところで数か月止まっていましたが、口座開設だけなら無料で、作ってから実際に買うかどうかをゆっくり考えられます。日本株と米国株を1つのアプリで扱える DMM 株 は、米国株が1株から買えるので少額で試したい人には現実的な選択肢でした。まずは口座を用意しておくだけでも、次に相場が動いたときに動けます。なお、株式投資は元本保証ではなく、価格変動により損失が生じる可能性があります。投資は自己責任のもとご判断ください。
特定口座 源泉徴収ありなしでよくある失敗・注意点
私の周りで聞いた失敗例を3つ紹介します。
① 「あり」なら確定申告不要と思い込み、損失を繰り越さなかった
後輩が2022年に暗号資産バブル崩壊で損失を出しました。「源泉徴収ありだから何もしなくていい」と思い、申告しませんでした。
翌年利益が出ましたが、損失繰越をしていなかったので相殺できず、満額税金を取られました。「申告不要」と「申告できない」は違います。
② 「なし」で開設後、利益が出て慌てて確定申告
同僚が「税金を後払いにして再投資したい」と源泉徴収なしで開設しました。2024年に米国株が急騰し、年間利益が60万円を超えました。
確定申告の経験がなく、e-Taxの設定や書類の準備に数日かかり、「最初から『あり』にしておけば」と後悔していました。
③ 複数口座を「あり」で開き、損益通算できていない
私の友人は、SBI証券と楽天証券の両方で「源泉徴収あり」にしています。片方で損失、もう片方で利益が出ても、申告しなければ通算されません。
片方の口座で税金を引かれ、もう片方の損失は放置されたまま。確定申告すれば還付を受けられるのに、「面倒」で放置しています。
源泉徴収ありは楽ですが、複数口座がある場合は申告したほうが得なケースが多いです。
❓ よくある質問
Q. 源泉徴収ありとなし、途中で変更できる?
変更できます。証券会社のサイトやアプリから手続き可能です。ただし、変更は年単位で、途中での変更は翌年から適用されるのが一般的です。年の途中で売買済みの場合、変更できないこともあります。私は一度も変更したことがありません。
Q. NISA口座と特定口座、源泉徴収の設定は別?
NISA口座はそもそも非課税なので、源泉徴収の概念がありません。設定するのは特定口座だけです。私はNISA口座と特定口座の両方を持っていますが、特定口座だけ「源泉徴収あり」の設定をしています。
Q. 源泉徴収ありで利益ゼロでも、住民税は引かれる?
利益が出ていなければ、税金は引かれません。源泉徴収は「利益×20.315%」なので、損失や利益ゼロなら徴収額もゼロです。私も月によっては含み益がマイナスで、その月は源泉徴収がありませんでした。
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📌 まとめ
特定口座 源泉徴収ありとなしの違いは、税金を自動で引くか自分で申告するかです。
会社員で確定申告の予定がないなら、「源泉徴収あり」が安全で手間がかかりません。私も6年間この設定で、ほとんど確定申告せずに運用しています。
一方、損失の繰越や複数口座の損益通算をしたいなら、「あり」でも自分で申告が必要です。選択肢に迷ったら、まず「あり」で始めて、必要に応じて申告する方法をおすすめします。
証券口座の選び方全般については、別記事「[証券口座の基本ガイド]」でまとめています。口座開設の流れやNISA・特定口座の使い分けも解説しているので、合わせてご覧ください。
※ この記事は私の経験と調べた内容をまとめたものです。税制は複雑で個別事情により異なるため、不安な場合は税理士や税務署にご相談ください。投資は元本割れのリスクがあり、最終的な判断は自己責任でお願いします。
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