「iDeCo、会社員はいくら掛ければいいの?」と迷っていませんか。上限いっぱいが正解なのか、それとも少なめで始めるべきか。私も最初は同じ疑問を抱えていました。
この記事では、会社員のiDeCo掛金について「上限の考え方」と「無理なく続けられる金額の決め方」を、私自身の実体験と失敗談を交えて解説します。投資歴6年、コロナショックで狼狽した経験から「予測より生き残り」を重視する私が、実際にどう判断したかをお伝えします。
結論:iDeCo 会社員はいくら掛けるべきか
- 上限は月2.3万円(企業年金なし)または1.2万円・2万円(企業年金あり)だが、上限いっぱいが正解とは限らない
- 手取りの5〜10%、かつ緊急予算6か月分を確保した上で決めるのが現実的
- 年1回掛金変更できるので、最初は少なめで始めて様子を見るのが失敗しにくい
iDeCo 会社員の掛金上限:基礎知識
会社員のiDeCo掛金上限は、勤務先の年金制度によって3パターンに分かれます。
| 勤務先の年金制度 | 月額上限 | 年額上限 |
|---|---|---|
| 企業年金なし | 23,000円 | 276,000円 |
| 企業型DC(マッチング拠出なし)のみ | 20,000円 | 240,000円 |
| DB(確定給付年金)または企業型DC+DB | 12,000円 | 144,000円 |
自分がどれに当てはまるかは、勤務先の人事部や給与明細の年金欄で確認できます。企業型DCに加入している場合、規約でiDeCoの同時加入が認められているかも要チェックです。
上限はあくまで「ここまで掛けられる」という枠にすぎません。実際にいくら掛けるかは自分の家計状況と目的次第です。私は企業年金なしで上限2.3万円の枠がありますが、実際には満額ではなく、NISAや仮想通貨との配分を考えて決めています。
iDeCo 会社員がいくら掛けるか決める5ステップ
ステップ1:緊急予算(生活防衛資金)を確保する
iDeCoは60歳まで引き出せません。まず生活費の6か月分(できれば1年分)を普通預金や定期預金で確保してください。
私はコロナショックで収入が減ったとき、この緊急予算があったからこそ投資を続けられました。逆にiDeCoに全振りしていたら、解約できず詰んでいたはずです。
ステップ2:手取り月収の5〜10%を目安にする
手取り25万円なら月1.25万〜2.5万円、手取り30万円なら1.5万〜3万円が目安です。上限2.3万円は手取り23万円以上なら理論上届きますが、他の支出や貯蓄も考慮するとこの範囲が現実的でしょう。
私の場合、手取りは約32万円。月6〜8万円を投資に回していますが、iDeCoはそのうち2.3万円、残りをNISAと仮想通貨に配分しています。
ステップ3:他の投資枠(NISA)との配分を考える
iDeCoは節税効果が大きい一方、60歳まで引き出せない制約があります。NISAは引き出し自由なので、ライフイベント(住宅購入、教育費など)が控えている人はNISA優先も選択肢になります。
私は30代後半で住宅購入を検討中なので、iDeCoは最低限(月1万円)にして、残りをNISAに回す時期もありました。今は住宅購入を先送りしたので2.3万円に戻していますが、状況次第で柔軟に変えています。
ステップ4:節税効果をシミュレーションする
iDeCoの掛金は全額所得控除なので、年収が高いほど節税効果が大きくなります。
年収500万円(所得税10%・住民税10%)で月2.3万円の場合:
- 年間掛金:27.6万円
- 年間節税額:約5.5万円(所得税2.76万円+住民税2.76万円)
年収が300万円台なら節税効果は年3〜4万円程度。節税だけを理由に無理して上限まで掛ける必要はありません。
ステップ5:最初は少なめ、年1回見直す
iDeCoは年1回(12月〜翌年11月の間に1回)掛金を変更できます。最初は月5,000円や1万円で始めて、家計に無理がないと分かったら増額する方が失敗しにくいです。
私も最初は月1万円スタートでした。1年後に2.3万円へ増額し、さらに1年後に一時的に1万円へ減額、その後また2.3万円に戻すという変遷をたどっています。
私がiDeCoを月2.3万円に決めた理由と失敗談
私は企業年金なしの会社員なので、iDeCo上限は月2.3万円です。最初は「上限いっぱい掛けるのが正解」と思い込んで始めましたが、実際には紆余曲折がありました。
初年度:月1万円でスタート
iDeCoを始めた当時、投資歴はまだ1年。NISAで月3万円積み立てていたので、iDeCoは様子見で月1万円にしました。今思えばこの慎重さが正解だったと感じています。
2年目:月2.3万円へ増額→失敗
1年経って「もっと節税したい」と思い、上限2.3万円へ増額しました。同時にNISAも月5万円へ増やし、合計月7.3万円の積み立てに。ところがこの年、転職活動で一時的に収入が減り、家計がカツカツになってしまいました。iDeCoは引き出せないので、NISAを一部解約して凌いだのです。
このとき痛感したのが「引き出せない資金を増やしすぎるリスク」でした。節税効果に目がくらんで、流動性を軽視していたわけです。
3〜4年目:月1万円へ減額
転職後、住宅購入を検討し始めたので、iDeCoを月1万円へ減額しました。浮いた分をNISAと現金貯蓄へ回したのです。結果的に住宅購入は先送りになりましたが、この期間に貯めた現金がコロナショック時の生活防衛資金になり、投資を続ける支えになりました。
5年目以降:月2.3万円へ再増額
住宅購入を先送りし、収入も安定したので、再び月2.3万円へ戻しました。ただしNISAと仮想通貨を含めた全体の投資額は月6〜8万円にコントロールし、緊急予算は常に生活費1年分を維持しています。
学んだこと:
- 上限いっぱいが正解とは限らない
- ライフイベントや収入変動を想定して余裕を持たせる
- 年1回見直せるので、最初は少なめが安全
iDeCo掛金でよくある失敗・注意点
失敗1:上限いっぱい掛けて流動性を失う
iDeCoは60歳まで引き出せません。上限2.3万円を掛けると年27.6万円が60歳まで拘束されます。住宅購入、教育費、転職、病気など、ライフイベントで現金が必要になったとき、iDeCoは一切使えないのです。
緊急予算を確保した上で、手取りの5〜10%の範囲に留めるのが安全でしょう。
失敗2:節税効果だけで判断する
「年5万円節税できる!」と聞くと魅力的ですが、その分60歳まで引き出せないコストを忘れがちです。年収300万円台なら節税効果は年3〜4万円程度。無理して上限まで掛けるより、NISAで柔軟に運用する方が合理的な場合もあります。
失敗3:掛金を途中で止められないと勘違い
iDeCoは掛金の変更(月5,000円〜上限の範囲)や、一時停止(掛金0円にする)が可能です。私も一時的に減額した経験があります。ただし、一時停止しても口座管理手数料(月171円程度)はかかり続けるため、最低月5,000円は掛け続ける方が無駄が少ないです。
iDeCoと他の投資の配分バランス
iDeCo、NISA、課税口座(仮想通貨含む)の配分は、年齢とライフステージで変わります。
20代・独身・年収400万円の例:
- iDeCo:月5,000円〜1万円(まず少額で慣れる)
- NISA:月3万円(引き出し自由を優先)
- 緊急予算:100万円
30代・既婚・子あり・年収600万円の例:
- iDeCo:月1万円(教育費・住宅費を考慮)
- NISA:月5万円(教育資金も兼ねる)
- 緊急予算:200万円
40代・既婚・年収700万円の例:
- iDeCo:月2.3万円(老後資金を本格化)
- NISA:月5万円
- 緊急予算:250万円
私は30代後半で子なし・住宅購入検討中なので、iDeCo月2.3万円、NISA月4〜5万円、仮想通貨月1万円という配分にしています。
iDeCo・年金制度全体の基礎知識や、他の老後資金準備との比較については、[iDeCo・年金の基本ガイド]で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
❓ よくある質問
Q1. iDeCoは会社員なら必ず月2.3万円掛けるべき?
いいえ。上限2.3万円はあくまで「掛けられる最大額」であり、必ず満額掛ける必要はありません。手取りの5〜10%、緊急予算確保後の余裕資金で決めるのが現実的です。私も状況に応じて1万円〜2.3万円の間で調整しています。
Q2. iDeCoとNISA、どちらを優先すべき?
節税効果はiDeCoが上ですが、60歳まで引き出せない制約があります。住宅購入や教育費など近い将来の出費が予想されるならNISA優先、老後資金に特化するならiDeCo優先という考え方です。私は両方併用し、ライフステージで配分を変えています。
Q3. iDeCoの掛金は途中で変更できる?
できます。年1回(12月〜翌年11月の間に1回)、月5,000円〜上限の範囲で変更可能です。また掛金を0円にする一時停止もできますが、口座管理手数料は継続するため、最低月5,000円は掛け続ける方が効率的でしょう。
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📌 まとめ
- iDeCo会社員の掛金は上限(月2.3万円または1.2万円・2万円)があるが、満額が正解とは限らない
- 手取りの5〜10%、緊急予算確保後の余裕資金で決め、年1回見直すのが現実的
- 私は状況に応じて月1万円〜2.3万円の間で調整し、NISAとのバランスを重視している
iDeCoは老後資金づくりの強力なツールですが、引き出せない制約を理解し、無理なく続けられる金額で始めることが大切です。最初は少額でスタートし、慣れてから増額する方が失敗しにくいです。
※ この記事は私個人の体験に基づく情報提供であり、特定の投資行動を推奨するものではありません。iDeCoを含む投資判断は自己責任で行ってください。
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